バスでビルケナウ収容所に到着。
一本の線路が死の門へ続いている。
アウシュヴィッツ=ヴィルケナウ強制収容所の入場料は無料である。
この施設の管理は見学者の寄付でも成り立っているので、個々を訪れた際にはぜひ寄付をして欲しいと思う。
絶対になくしてはいけないし、後世にここで起きていたことを伝えるために。。。
無造作に線路に置かれた列車の1部。
家畜用の列車に収容者はギュウギュウに押し込められここへ送り込まれた。
ここへ到着する前にも何人もの人が、列車内の劣悪な環境に耐えられず亡くなったそうだ。
そして到着すると働けるか働けないかで選別され、働けないものは人体実験やそのままガス室送りになり殺された。
到着し強制労働させられる者は、番号入りの熱印が押された。
ガス室跡。
ヴィルケナウのガス室は、終戦後にドイツ軍によって爆破された。ここで行われていたことを隠すために。。。
レールの切れ目から死の門を眺め、当時の様子を想像してみる。。。
当時と現在を比較することが正しいのかは分からない。
しかし今を生きる私たちは幸せなのかもしれない。日々生きていれば大なり小なりストレスを感じたり、辛いく悲しいことを経験する。
今の私達と、当時ここへ収容された人々との決定的な違いは、『選択の自由』があるかであると思う。
日本でも自殺者などが社会問題となっている。当然、本人は自ら命を絶つくらい過酷な状態へ追い込まれているのであろう。でもそんな時はその環境から逃げてほしいと思う。世界はそこだけじゃない。自分が幸せだと思える環境は、探せばいくらだってある。
今を生きる私達には『選択の自由』があるではないか!
自分が今の状況でくすぶっていると思うなら、思い切って環境を変えてみるというのも一つの選択肢であると思う。自分が輝ける場所を見つけて輝いて生きてほしいと思うし、僕もそうしたいと思っている。
僕はここアウシュヴィッツ=ヴィルケナウ強制収容所を見学して、こんなことを感じた。ここで感じたことを現在の日本の生活に落とし込めていけたらいいのかなと思った。
当時ここで亡くなった方々へ多くの方々へ追悼の意を表します。
この場所に1時間ほど座り込み、ずっと物思いにふけっていた。。。
ここでの出来事が記されている。
様々な言語で書かれた石盤が何十個も置いてあった。
この施設はとても広い。この広い敷地に収容者が寝泊まりさせられていたバラックがたくさん立っていた。
写真中央には監視台もある。
バラックの内部。
ただの仕切りがある簡素な造り。
1区画に5人以上詰め込まれて生活していた。劣悪な生活環境だ。
破壊されたバラック。
証拠隠滅のためにドイツ軍によって破壊されたガス室。
有刺鉄線の中では収容者が強制労働させられていた。
映画『縞模様のパジャマの少年』ではまさにこの場所で、ドイツ人将校の子供と収容者であるユダヤ人の子供が僕たちは友達だと誓う場面がある。
そのシーンを思い出すと胸が痛い。。。
タンポポが無造作に咲き乱れていた。
ポズナンから夜行列車を利用して来るのはハードだったけれど、この場所を自分の目で見て感じることができて本当に良かった。
ポーランドに来たら必ず訪れるべき場所の1つだと思う。
ここで過去の歴史を学び、感じ、考えてほしい。
そして今を生きる僕たちは、現在の生活を一度冷静に考えてみる機会を持つべきなのではないだろうか。
きっと違ったものが見えてくると思うし、今がどれだけ幸せかに気付かされると思う。
終始重苦しい雰囲気ではあったが、天気は晴天で澄み渡るような青空であった。
バスで約1時間半。爆睡しますzzz
つづく。。。